写真x ↑とうとう買ってしまった昔の地図。昭和17年製ですから1942年、今は2018年ですので76年も昔の物です。

けっこう以前から古本屋で売っているのは知っていたのですが、それなりにお値段が高いので我慢していました。が、 今回思い切って購入しましたので複製作りと合わせてご紹介です。

上の写真は、ソフトウエアで明るく加工しています。本物はもっと黄ばんでいます。


夢の実現

この地図は、われわれの年代のオヤジーにとっては特別な物なのです。そう、みんな何度となく見返していたはずです。 左の写真の背景に使用されているのです。右側は今回私が撮ったものです。

写真00 写真06


写真03 そうです、中田商店のカタログに載っているのです。いくつかの書籍に使用されていて、印刷の色合いはそれぞれ違っています。
子供のころ、何度も何度も見返していつか将来は、こんな風に写真を撮りたいとずっとずっと思い描いていました。 いよいよ今回、その夢が実現しました。

左書きの2種

写真02 大東亜戦争要図は、私が購入した昭和17年度改版のほかに17年11月版と昭和18年2月版があることはネットで知っていました。 その2種は、17年改よりも大きくなっていて世界地図も全部載っています。幅も2mを超えます。自分が購入した17年改版はヨーロッパが欠け落ちていて、横幅は 164cmです。 また、ここが大きな違いなのですが、17年11月版と18年2月版は、現在のように横書き文字が左から書かれています。 17年改版だけが中田商店の写真と同じように右から書かれていて、ここが決定的に違っているのです。 ですから夢の実現のためには、どうしても17年改版でなくてはならなかったのです。

この左書きについて、詳しく解説してあるページがありましたので紹介しておきます。
https://ima.goo.ne.jp/column/article/3948.html


複製の製作

写真01 購入した要図は、でっかくって脆くて破れそうで、とてもモデルガンを乗せる気にはなりませんので 写真を撮って複製を作ることにしました。床に広げた地図の上で写真を撮り、それをフォトショップで加工して 繋げて一枚の大きなJPGファイルにします。作業は300DPI くらいで行い、最終的に100DPI で実物サイズの 一枚のJPG ファイルを作りました。カメラで撮った写真を繋げるのって難しいですね。なかなか合わないので それなりで済ませています。

1枚のでっかいJPG を自動でカットするフリーソフト PosteRazorを使用しA3x16枚で印刷できるように 分解してPDF ファイルにしています。一枚一枚は、1cmくらい重なるように自動でカットされています。 なかなか考えられたソフトです。英語版ですが、簡単に使えました。

PosteRazor は、こちらにあります

http://posterazor.sourceforge.net/index.php?page=screenshots&lang=english 写真08


写真04 印刷余白を切り取りながら貼り付けていきます。私は両面テープを使用しました。 けっこう原稿がいい加減で、合わない部分も多いのですが無視して貼り付けていきます。

めでたく完成。

写真05 中田商店のカタログでは、モシンナガンが騎兵銃なのですが、そこは間に合っていません。また、スリングも装備していないものも多いです。 まぁ、完璧に夢が叶ったら人生それで終わっちゃうかもしれないので、そこそこで行くことにします。

データ・ダウンロード

自分でもやってみたい方はこちらからどうぞ。

写真07 ←ここを押すとA3用紙で16枚に分割された要図のPDFファイルがダウンロードされます。 実物再現度は、そこそこ低いです。うまく合いません。全体像をお楽しみください。

完成図面は実物よりも縦、横ともに3cmくらい小さくなります。
実物サイズは、 164.0cmx104.8cmです。


銃器解説

写真06 左から順に書いています。
番号メーカー参考価格
(1)タナカ・38式歩兵銃\70,000-
(2)CMC・M1カービン\30,000-
(3)モシンナガン・海外エアガン\30,000-
(4)デニックス・エンフィールド\25,000-
(5)CMC・モーゼル98k\40,000-
(6)中田商店・99式短小銃\30,000-
大東亜戦争要図\30,000-