コルト・ベスト・ポケット

名 称

Colt Vest Pocket

所 属アメリカ
口 径.25 ACP
(6.35mm)
記 事 1908年、.25 ACP、ストレートブローバック、ストライカー式、6連発。
ベストとは背広に着るチョッキの事。チョッキのポケットにも入るという うたい文句の小さな護身用拳銃。 弾の威力は小さい。

1905年にブローニングがベルギーで特許を取りFN 社で製造開始した ポケットモデル1906のアメリカ・コルト社版。
同設計者ゆえ、のちのFN M1910 に機構がそっくりである。
FN 製だけでも400万丁?売れたらしい人気モデル。

コルト社でも最少のピストルとして人気があり1946年まで40万丁製造された。 セフティを下げるとスライドをストップ出来る。
当時の銃はハンマーが見えないものは、グリップセフティを装備している事が 常識であったようだ。マガジンセフティもあった。

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コルト社のポケットモデルは、その後1958年から スペイン製造「ジュニア・モデル」をコルトブランドで輸入販売。 1968年のガン・コントロールにより輸入できなくなり 自国で製造。コルト・ジュニアと同じモデルだがコルト25オートと呼ぶ。 1974年以降生産されていない。

スペイン・アストラ社で製造された「ジュニア・コルト25」。
アメリカに輸入されてコルトブランドで販売された。外部ハンマー式、セフティの位置も違う。 ハンマーがあるのでグリップセフティは無い。内部機構、パーツ形状もブローニングの モデルとは違うもの。 このモデルはベレッタのコピーかもしれない。

22口径弾 は実測値。正確な数字誰か教えて。

左から22ロングライフル、25ACP、9mmルガー、45ACP、50AE。

ちいさなボディに一式揃っている。
マガジンセフティ、グリップセフティ、マニュアル・セフティは黄色で描いてみた。

分解する時に銃身を回転させるので銃身先端には握りやすいようにミゾ加工が施されている。

プラグリップもあった。模様はいろいろあったみたい。↓




FN Baby(FN ベビー)、コルト・ベスト・ポケットと同じ銃を販売していたFN 社であったが 1954年にマイナーチェンジされて出たモデル。
(1940年との資料もある)
軽量化が目的だったようでブローニングの原型からグリップセフティが無くなり トリガーバーなども変更されている。グリップに「BABY」と書いてあるものもある。全部で3バージョンあったようだ。
コッキング・インジケータが付いていて撃針が起きている時には、フレーム後端にピンが頭を覗かせる。

名 称全 長銃身長重さ
コルト・ベスト・ポケット5in2.5in383g
ブローニングBaby4.5in2.1in275g
ブローニングBaby のアルミフレーム版は220g
装弾数は変わらず6発
全長は1インチ短いと書物にあるが絵を描くと
ありえない数字で0.5inの間違いだと思う。



スペイン産コルト・ジュニア。
ブローニングのポケットとは別物。
この絵の刻印は米国生産品だと思う。


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