モーゼル・ミリタリー


↑9mm口径用

名 称The Mauser model 1896
"Broomhandle" Pistol
所 属ドイツ
口 径.30モーゼル(7.63mm)
記 事 1895年に完成し1896年から製造された。
モーゼル・ミリタリーと言うがドイツ軍に正式採用されてはいない。 頑強なつくりと仕上げの素晴らしさ、バージョンの多さでコレクターアイテムとなっている。

ドイツ軍が9mmルガー弾(9mmパラベラム)を正式に採用したため、のちにモーゼルM1916で9mm口径も作られた。 他に.30ルガー(7.65mm)口径もあった。


構造は鉄の塊といった感じで製造コスト高そうである。
ハンマー下のラッチを持ち上げるだけで機関部は引き出せる。ネジはグリップ以外に使われていない。 動作はショートリコイルでロッキングブロックは落ち込み式。マガジンは無くライフルのようにクリップで 装填する。のちにマガジン式やフルオート版もでた。
この時代の拳銃の常としてショルダーストックや長銃身のカービンタイプもあった。

ストック付き、20連マガジン装着。
マガジン式モデルはフルオート可能。
ストックのふたを開けて中に銃が天地逆に納まる。
モーゼルC96 は数多くのバリエーションがあるので少し挙げてみた。
c96図 ラージリング・ハンマー6連発タイプ
グリップ形状の違うボロタイプもあった。
c96図 サイドのフラットなタイプ。
サイドの削りこみも3種類あった。エキストラクタも前期、後期型がある。 撃針のラグも1個と2個のタイプあり。
c96図 9mmパラベラム用も作られたが、間違わないようにグリップに9の焼印が押され 赤くペイントされていた。

カーッターウェイを描いて見た。↓

リコイルスプリングはボルト内の撃針の周りにある。 この絵で判るようにハンマー・スプリングは胴体を貫いている。 したがってグリップ空間がまったく遊んでいる。
モーゼルカービンはグリップフレームを切り落としている。

図内赤枠、M字のようなロッキングブロックは数ミリ後退すると落ち込んで銃身とボルトの連結が外れるようになっている。
重力で落ち込むのではなくハンマースプリングのテンションがかかっている。 どの銃もそうなっているので、さかさまにして撃ってもちゃんと作動する。


bolo図

民間用には、このような6連発が販売された。
図はフラットトップサイドのモーゼル1896、ラージ・リング・ハンマー、ボログリップタイプ。


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