名称 | FN ブローニング1910 |
所属 | ベルギー |
口径 | .32ACP 7連発 .380ACP 6連発 |
記 事 |
ジョン・ブローニング設計。ベルギー・ファブリックナショナル社で製造。 70万丁以上売れたFNモデル1900の後継機種。 当初は32口径だったが、のちに.380 口径も作られた。 小型軽量、スマートなデザインでヒット作となり1983年まで100万丁以上製造された。 機構はストレートブローバック。ストライカー式。今までのブローニングの設計した アイディアの集大成のようでマニュアルセフティ、グリップセフティ、マガジンセフティを 備えている。25コルト・ポケットと同じ激発機構だが、トップリングを付けて銃身周りに リコイルスプリングを配置し、小型化した事は見事な設計だと思う。 1914年、第一次大戦の引き金になったオーストリア皇太子暗殺事件に使われたようだ (資料によってはM1900 が使用されたともある)。
1922年、軍用を目指し長銃身、装弾数を増やしたモデル1922も登場。
アメリカには38口径版が輸入され「ブローニング380」として販売された。
日本にも多く輸入され、帝国陸海軍でも戦闘機乗員や将校に使用された。 戦後も警察に使われ、日活映画などにも多く登場する。 アニメ「ルパン3世」の峰 不二子も使用。
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図は、グリップセフティ・オフすなわちグリップを握った状態。 トリガーを引くとシア左側が跳ね上げられ右側の撃針との噛み合いが外れる。 シア上昇部分のスライドは、その分削ってある。 後退したスライドはシアを押さえつけ左側が下がる。したがって独立したディスコネクターは 装備していない。
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銃身を伸ばしたモデル1922。フレームも伸ばして装弾数も増えた。 32ACPで9発、380ACP で8発。 銃身が伸びた事で初速が上がり威力も増大している。軍用に使用された。
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1968年、ロバート・ケネディ大統領候補が暗殺されたせいかもしれないが、アメリカでは小型の拳銃の輸入規制が
決定され、71年から?ブローニング1910やワルサーPPK は輸入できなくなった。
そこでブローニングは、銃身の長いこのようなモデルで販売された。 フレーム後端にインジケータ・ピンが付いている。 ちなみにこの規制でワルサーは、PPK の銃身にPP の フレームでPPK/S というヒット作を偶然生み出すこととなった。 |