ＳＩＧ　Ｐ２２０

スイスのシグ社とその傘下にあるドイツのザウエル社（後に独立して単独生産）が1976年に共同開発した軍／警察機構向けの自動拳銃。
シグ／ザウエル社は既にP210と云う優れた銃を持っていたが、作りが精巧ゆえに量産が効かず、値段が非常に高いため売れ行きはいまひとつだった。 そこでP210をベースに改造を施し、プレス加工を用いて生産効率を高めた銃がP220である。 それでも決して安い銃と云えなかったP220だが、無理すれば手の届く値段になった事とP210同様、 優れた性能を持っていたために性能嗜好のユーザーに受け入れられ、シグ／ザウエルの名を世に知らしめた。 日本の陸上自衛隊はコルト M1911の後継として1982年に制式拳銃としてP220を採用。 ミネベア社のライセンス生産モデルが使用されている。

図の水色のところが別部品になったブリーチ･ブロックとロッキング･インサート。
別部品にする事で切削加工が減った＝価格が抑えられる。
それぞれピンで止まっている。通常は分解しない。
まるで、モデルガンのようだ。

この図はSIG_226 だと描いてから気付いた。まぁ、220と226 が並んでいたら 220 を手に取る人はいないだろうから、いいか･･･。
ちなみにマガジンキャッチ、装弾数が違う。

絵を描くまでは、不恰好なGun だと思っていたが描いてみて美しいと思ってしまった。 しかしスライド加工は複雑でせっかく内部を別パーツにしたのに、これではコストダウンに そんなに貢献していないのではと思ってしまう。精密加工のスイスらしいGun だと思う。