拳銃カートリッジ名鑑 |
カートの絵をクリックで寸法図を別画面に開きます。
注)アメリカの資料より引用のためメートル国とは多少表示が異なります。 寸法不正確なものはダミーカート実測値です |
名 称 | 図 | コメント | 代表銃 |
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リムファイアー | |||
.22ショート |
![]() 寸法不正確 |
1857年、S&W 社による世界初の金属薬莢式拳銃弾。当初は黒色火薬。 無煙火薬になり現在も使用されている。 |
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.22ロングライフル |
![]() 寸法不正確 |
1887年、22ショートのケースを伸ばした強力弾の「22ロング」にでっかい弾頭を付け 火薬量を増やしたもの。 当初は黒色火薬でライフル銃用であった。 無煙火薬になり現在もプリンカー、ターゲット競技に多数使用されている。 |
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.22 ウィンチェスター マグナム |
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ブローニング作ポンプアクション・ライフルのウィンチェスター1890に使用された22ウィンチェスターリムファイアー弾のケースを伸ばして強力にした弾。1959年作。当時この弾を使用する拳銃は存在しなかったが 同年中にルガー社とS&W 社から拳銃が発売された。使用銃が存在していなくても 弾のみ発売される事は、ままあったらしい。この弾はその後広く受け入れられ小動物のハンティングなどに 広く使用されている。 |
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センターファイアー | |||
.25ACP (6.35x16mm) |
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1906年、ブローニングのFN Baby 用として開発されたがのちの同型銃である コルト・ベストポケット用の弾として有名。ブローニング作。 |
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7mm南部 |
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南部式小型拳銃(ベビー・ナンブ)の弾。銃も珍しいが弾はもっと珍しい。1903年、日本。 将校用に製造されたらしい。弾の威力は380ACPと同じくらい。 |
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.30ルガー (7.62x22mm) |
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1900年、ドイツ、ルガーM1900拳銃に使用。ボーチャード弾を短くして設計された。 アメリカでは7.65ルガーとも言う。 |
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.30モーゼル (7.62x25mm) |
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1896年、ドイツ、モーゼルC96拳銃に使用。ボーチャード弾を火薬量を増やして設計された。 アメリカでは7.63 mauserとも言う。トカレフ弾はほぼ同サイズ。高速弾として有名。 |
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8mm南部 |
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1902年、日本、南部式拳銃に使用。のちに14年式拳銃、94式拳銃など軍用に使用された。 |
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.32ACP |
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1899年、ベルギー。ブローニング作、FN 1900用に作られた弾丸。同拳銃は世界初の護身用中型拳銃として 大ヒットした。同口径で他社も多くの銃を製作した。ACP とは、コルト・オートマチック・ピストルの 意味なので7.65mm ブローニングと呼ぶのが正解であろうが、日本はアメリカ文化なのでわかり易く表記した。 |
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.380ACP |
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1912年、ベルギー。ブローニング作。32ACP の長さはそのままに径だけ大きくした物。 9mmブローニング・ショートが正式名称。中型拳銃用に人気があった。同口径で他社も多くの銃を製作した。 多くの銃器は銃身を交換することで32ACP 、380ACP 両方使える物が多い。 |
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9mmルガー (9 x 19mm) |
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1902年、ドイツ、ルガーM1902拳銃に使用。30ルガー弾を口径を大きくして生まれた。 のちにルガー1904ネービー、1908アーミー採用となり現在でもヨーロッパのみならず 世界中で最も使用される拳銃弾。 |
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9mm日本 |
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1893年、日本陸軍の初めての拳銃用制式弾薬。 二十六年式回転拳銃に使用された。 |
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38ロングコルト |
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もともとは、1877年ダブルアクションのライトニング用と思うが、1887年デビューの
世界初のスイングアウト式拳銃弾として、また1892年米陸軍45口径のSAA の後継弾として有名。 もっと有名なのは、米西戦争に勝ちスペインからフィリピンを買い取り、現地統制の際に モロ族の戦士をこの弾がとめる事が出来なかった事である。のちに45ガバメント 登場の伏線となる。 |
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38S&W スペシャル |
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1899年、38ロングコルトを参考にケースを伸ばし強力にした。 世間に広く受け入れられKフレームのミリタリー・アンド・ポリスと共にS&W 社を 確固なものにした。のちに357マグナムを生む事になる。 現在リボルバー弾で最も使用される拳銃弾。 |
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357マグナム |
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1935年、38スペシャル弾のケースを伸ばし強力にした物。 主に警察関係用に開発されたが一般にも広く受け入れられたヒット作。 現在でもアメリカの警察関係での一般的な回転拳銃弾。 38スペシャル用の拳銃で撃つと強力なので危険。 逆に357マグナム用拳銃は38スペシャル弾使用可。 |
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44S&W ラシアン |
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1870年S&Wモデル3用の44アメリカン弾をロシア軍の要求によりケースを伸ばし 強力にした弾。威力、精度ともに好評でアメリカにも広く受け入れられた。 |
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44S&W スペシャル |
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1907年S&W の大型N フレーム用に44ラシアン弾のケースを伸ばし強力にした弾。 コルトもこの口径用の銃を作るなど長らく強力弾として存在した。 |
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44レミントン マグナム |
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1955年。有名な大口径銃器家Elmer Keith 氏のS&W 社長への手紙により レミントン社で開発された強力弾。44スペシャルのケースを伸ばして強力にしたもの。 この弾用にS&W モデル29 が開発され、のちに映画ダーティーハリーで使用され 一躍有名になる。最近まで最強の拳銃弾であった。 |
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.44-40 ウィンチェスター |
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もともとはウィンチェスター・レバーアクションライフル、モデル1873 用の黒色火薬ライフル弾であるが コルトが同口径のシングルアクション・アーミーを発売した事で西部時代の最もメジャーな弾薬となった。 ガン・マンにとってライフルと拳銃は必需品だがどちらも同じカートが使用できるので便利この上ない。 SAAは軍用でこそ45コルトだが民間では、もっぱら44-40 が使用されたようで44-40口径のSAA はコルト社のヒット作となった。44-40とは44口径に40グレイン黒色火薬の意味。 |
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.45コルト |
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1873年、コルト・シングルアクション・アーミーに使用された。アメリカ陸軍の要望により開発。 当初は黒色火薬。西部開拓時代を代表する弾。45口径はのちの45ACP でも米国陸軍使用口径となる。 |
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.45ACP |
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1905年、アメリカ。フィリッピン、モロ族との戦いで38口径リボルバーで撃たれても 倒れない原住民戦士との戦闘レポートから45口径が生まれた事が有名だがコルトのプロジェクトは すでに始まっていた。45ACPはコルト-ブローニングM1905 に使用され、のち M1911(ガバメント)に引き継がれ現在でも最強のオート拳銃弾のひとつである。 当初のケースは図のようにくびれがあった。 |
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.455ウェブリー |
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1887年、イギリス軍用ウェブリー・マーク1回転拳銃に使用。当初は黒色火薬。 マーク2になり無煙火薬使用でケース長が3mm短くなった?(無煙のほうが強力)。 図は有煙用。 |
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.50S&W |
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2003年、アメリカ。440グレイン弾頭で44マグナムの3倍のエネルギーを持つ超強力拳銃弾。 資本主がアメリカに戻って、やる気を出したS&W 社を印象付ける強烈な商品となった。 何でも最強が好きなアメリカ人のハートをくすぐっている。しかしカートは高価。 拡大図は実測なので不正確。 |
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アイコンは ENDO さんの作品です。