サブマシンガン名鑑
拳銃弾を全自動発射できる銃のことをサブマシンガンという。 ライフル弾と違い威力の弱い拳銃弾なので射程距離は短いがコントロールしやすく 短時間に多弾の発射が可能で近距離戦闘には欠かせない。 近年、軍隊では小口径突撃銃を使用するようになり、SMG は警察関係の犯罪者制圧などに 多く使用される。 |
年 代 | 図 | 所 属 | コメント |
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1918 |
MP-18
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ドイツ
9mmX19 32連発 |
第1次大戦末期に登場した実質世界初のサブマシンガン。
ルガー拳銃のスネイルマガジンを使用し強いリコイルスプリングを
利用したストレートブローバック。ベルグマン社シュマイザー技師の開発。
スネイルマガジンはその後のモデルでストレートマガジンに変更された。
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1921 |
トンプソンM1928
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アメリカ
45ACP 20〜100 |
1918年ごろ試作が始まりM1921 として完成。M1928 とM1921 は同じ製品。
削り出しフレームにオープンボルト、
外部ハンマー式で製品としては素晴らしい出来だが重く、価格の高いものだった。
もともとベルト給弾が設計思想にあったのでマガジン連結部はオープンタイプとなり
ドラムマガジン、箱型弾倉ともに使用可となった。
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1931 |
スオミ M1931
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フィンランド
9mmX19 20,50,71 |
スオミとはフィンランドの事である。
大きく曲がったバナナ弾倉をもつM1926 の改良型。設計はラチ拳銃で有名なラチ氏。
M1926 は空気バッファーを備えた精巧な造り。M1931 も、そうなのかは良く判らなかった。
ドラムマガジン、銃身覆いなどソビエトのPPSh に影響を与えたのかもしれない。
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1940 |
MP-40
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ドイツ
9mmX19 32連発 |
1938年制式化されたMP-38 の生産性向上型。画期的な先進デザインと製造方法で
のちのSMG に多大な影響を及ぼした。エルマ社で製造されシュマイザー氏は
関わっていないが戦後の英米の誤った情報が広まりシュマイザーSMG と呼ばれることが多い。
トリガー機構はMP-18 そっくり、伸び縮みするボルトが有名。
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1940 |
百式短機関銃
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日本
8mm南部 30連発 |
威力に懐疑的な軍部により落下傘部隊用兵器としてしか認識されず少数生産されたのみである。
ストックを2つ折に出来るタイプも有った。昭和19年ごろになりSMG の有用性を
知るも時すでに遅しである。白兵戦重視の発想は銃口部にある着剣装置に見て取れる。
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1941 |
PPSh 41
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ソビエト
7.62mmX25 71連発 |
1934年制式化のPPD 1934 SMGの流れを汲む生産性向上型である。
大容量のドラムマガジンの他に箱型弾倉もあった。マズルブレーキ効果の
ある銃身覆い、フレーム軸による簡単分解、確実な作動、高い生産性、軍用銃として
完成されていた。精度は二の次。
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1942 41年かも |
ステン・マークII
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イギリス
9mmX19 32連発 |
第2次大戦下において生産性を最も重視して設計され大量に作られた。マーク1からマーク6の
なかでマーク2 が最も作られ200万丁以上。パイプとプレス加工を多用している。
究極の戦時下兵器といえる。また、それを許したSMG 運用上の理解度も推し量れる。
イギリス製なのに9mmルガー口径なのが興味深い。
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1942 |
トンプソンM1A1
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アメリカ
45ACP 20〜30 |
トンプソンM1928 のボルト関係を一新した戦時下の軍制式採用品。
オープンボルト式。M1A1 ではハンマーは無くなり撃針もボルト上の単なる突起となった。
M1 以降ストックも固定式になった。
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1943 |
M3A1
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アメリカ
45ACP 30連発 |
ジェネラルモータース製造で制式化された木製ストック付きのM2 SMG を
省力化して全金属製、プレス、溶接加工を取り入れ制式化された製品。
戦時下にあり省力化が甚だしい。朝鮮戦争まで生産された。
その姿からグリースガンの愛称(?)を持つ。
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1945 |
カールグスタフm/45
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スウェーデン
9mmX19 50連発 |
スウェーデンではフィンランドのスオミSMG を作っていたので当然参考にしたのでは ないだろうか?全体像は似ている。カールグスタフ造兵廠製造。 |
1949 |
MAT Mle 1949
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フランス
9mmX19 32連発 |
プレス加工、溶接を多用している。フォアグリップを兼ねる弾倉部は
前方に折りたためる。ストックを縮めると全長は50cm以下になる。
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1951 |
ウージー
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イスラエル
9mmX19 25〜32 |
ローマ帝国に追い出されたユダヤの民が戻って来て米国の援助により1948年建国されたイスラエル。
民族、宗教、東西大国、紛争の種は尽きない。 現在ではデザートイーグルで有名なIMI のウジール氏により開発された。 銃身の半分を覆うボルトのおかげで全長は短くなっている。 優れたデザインで世界に輸出された。
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1953 |
スターリング MkII
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イギリス
9mmX19 34連発 |
1942年スターリング社で開発されたバチェットSMG の改良型で様々なトライアルを
受けたのち1953年L2A1 として制式採用された。バナナ弾倉を装備。
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1959 |
ベレッタM12
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イタリア
9mmX19 30〜40 |
ウージーのように銃身をボルトが覆い8インチ銃身とあいまって小型である。 プレス、溶接加工が主で安く生産でき、世界にも輸出された。木製ストック型もあった。 |
1966 |
MP-5
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ドイツ
9mmX19 30〜40 |
H&K 社のライフルG3シリーズの一環でローラロッキング機構を備えた
クローズドボルト式。精度は良いが価格が高く軍隊には向かなかったが
近年のテロ対策として初弾の精度、射程距離、威力ともに最高の評価である。
1976年ウガンダ、エンテベ空港でのイスラエル特殊部隊の活躍にも使用された。
アメリカのSWATにも採用されている。
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1966 ? |
イングラムM10
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アメリカ
45ACP 30連発 |
航空兵などの緊急火器に用いられるため小さく、全自動ピストルの感がある。
すべてのパーツがプレス加工で作られた。オープンボルト式。
テレビドラマに使用され「マック」の愛称がある。図はサイレンサー付き。
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1978 ? |
AUG SMG
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オーストリア
9mm? ??? |
ブルパップというストック部分に機関部を持ってきた突撃銃のシリーズの一環。
照準位置が近くなりすぎるためにスコープが標準で付いている。
クローズドボルト式?図のマガジンは5.56mm用にスペーサが入っている。
プラスチックを多用してある。
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アイコンは ENDO さんの作品です。